臍帯血移植について
- 臍帯血には骨髄と同様に造血幹細胞や造血前駆細胞が豊富に含まれています。
- 臍帯血移植は、臍帯血バンクに保存されている臍帯血をドナー細胞とする造血幹細胞移植法のつであり、国内では公的臍帯血バンクに安全に保存されている臍帯血を用います。
- 臍帯血移植は、非血縁者間骨髄移植と比較して、数週間程度の短い手続き期間で移植が可能であるという利点があります。
- 例えば重症複合免疫不全症(SCID)では、造血幹細胞移植による治療をできるだけ早期に行う必要があり、同胞からの骨髄移植ができない場合、臍帯血移植が行われる事が多いです。
- 臍帯血移植では、細胞採取に関連したドナーのリスクが全くない点も大きなメリットです。
- Wiskott-Aldrich症候群、慢性肉芽腫症など、重症複合免疫不全症以外の原発性免疫不全症でも臍帯血移植が行われおり、また先天性代謝異常症でも臍帯血移植が行われる場合があります。
- 臍帯血移植の成績は骨髄移植同様、近年向上しています。
- 特に国内では一般的にHLA一致臍帯血が得られやすく、また臍帯血移植成績は同胞からの骨髄移植とほとんど差がありません。
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